社会福祉学科の講義では、大学教員の他に現場職員や当事者の方々など様々な方々をお招きして授業が展開されます。先日の基礎演習Ⅱでは「手話と防災~地域のネットワーク作り~」と題して、諫早手話サークル代表の鶴川恵先生にご講義を頂きました。
平成11年7月に起きた諫早集中豪雨をきっかけに聴覚障害者の防災ネットワーク作りを開始され、できることから始めるというスタンスで、聴覚障害者の方と防災について、「ともに学ぶ学習会」などを開催してこられました。また形のある実践を目指して、地図や連絡網、あんしんカードやバンダナの作成、情報誌「となりぐみ」発行などを行ってこられたことに学生達は感銘を受けておりました。さらに地域で様々な方とつながる活動を目指した「となりぐみ探検隊」や避難所体験など、地域でつながる障害者の防災ネットワーク作りの重要性について具体的に学ぶことができました。学生たちの学びとして、「意思疎通の方法を複数用意することで誰とでも協力できるようにしながら非難することが大切」、「ろう者だけに関わらず困っている人全てに声をかけるようにしたい」などが寄せられました。鶴川先生、ご講義頂きありがとうございました。