10月24日(土)、$2祭に川口ゼミ(2年生)が「射的ゲーム」で参加しました。数日後に台風が接近するという予報を受け、当日は屋外ではなく校舎内での開催となりました。天候への不安もあり、どれだけの方に足を運んでいただけるのか、正直なところ準備の段階では少し心配していました。けれども、ふたを開けてみれば校舎内には朝から多くの来場者が訪れ、廊下には家族連れや地域の方々、学生たちの楽しそうな声が響いていました。
射的は、1回300円で5発撃てるシンプルなルールです。景品には、トミカ、セボンスター、トランプなどのおもちゃをはじめ、お菓子やカップ麺、おにちゃなどをそろえました。外れても参加賞として駄菓子をお渡ししました。こうした景品選びや参加賞は、「来てくれた人には、手ぶらで帰ってほしくない」という思いから、ゼミ生たちが話し合って決めたものです。
いざ始まってみると、射的の前には小さな子どもから大人まで、幅広い世代の方が次々と並んでくださいました。真剣な表情で鉄砲を構える子どもの横で、お父さんやお母さんが「もう少し右!」と声をかける姿。一発目を外して悔しがりながらも、最後の一発で見事に景品を倒し、満面の笑みでガッツポーズをする子。童心に返ったように夢中になる大人の方々。会場のあちこちで歓声と拍手が生まれ、射的という昔ながらの遊びが、世代を越えて人をつなぐ力を持っていることをあらためて感じました。
この企画は、準備から当日の運営まで、ゼミ生が中心となって進めてきました。景品の選定や予算の管理、ルール説明やポスターの作成、受付での会計の流れなど、考えることは想像以上にたくさんありました。たとえば、受付では釣り銭のトラブルを防ぐために小銭でのお支払いをお願いし、安全面にも配慮をし、来場者の方に声をかけるようにしました。どれも机の上で考えているだけでは気づきにくく、実際の運営を想定しながら一つひとつ形にしていったものです。急な屋内開催への変更にも、レイアウトや動線を考え直して柔軟に対応してくれました。
そして何より、ゼミ生にとって大きな学びとなったのが、さまざまな世代の方とのコミュニケーションでした。小さな子どもには目線を合わせてやさしく構え方を教え、年配の方にはルールをゆっくりと丁寧に説明する。相手に合わせて言葉や伝え方を変えることの大切さを、学生たち自身が肌で感じた一日だったと思います。企画を立て、運営し、目の前のお客さんに喜んでもらうという一連の経験は、教室の講義だけでは得られない、生きた学びそのものです。
台風接近という難しい状況のなかでも、足を運んでくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。射的を楽しんでくださった皆さんの笑顔が、ゼミ生にとって何よりの励みとなりました。この経験を今後のゼミ活動や学びに生かしながら、これからも地域の皆さんとつながる取り組みを続けていきたいと思います。