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情報基盤センター

【基盤教育センターの教員紹介シリーズ】吉野浩司

  • 2021.11.24
  • 基盤教育センター

【生まれたところなど】1971 年、佐世保市広田町に生まれる。どんなに田舎に暮らしても研究に支障のないように、若い頃より古本蒐集に励み、現在に至る。【経歴など】 2006年、一橋大学社会学研究科博士課程終了、博士号取得(一橋大学)。2007年に韓国の全南大学で教員生活を始め、同国、又松大学准教授など経験。2015年より地元である本学に着任。2020年より同大学教授。

【趣味の古本あつめ】社会学の歴史を研究しているが、古書蒐集のおかげで、なんとか研究を継続できている。ロシアからアメリカに亡命したP.A.ソローキンや、日本の社会学と経済学を作った高田保馬に関する本は、私の蔵書がおそらく日本で一番充実している。この二人の現代的意義をあきらかにすることを課題としている。

【勉強してきたこと】最近の業績としては、次のような論文や本にまとめている。”Inseparability of Self-Love and Altruistic Love: P.A. Sorokin and E. Fromm,” Human Arenas,  Vol. 3, p38-51 (2020)、「П・ А・ ソローキン「哲学者としてのトルストイ」の社会学的意義ー利他主義が必要とされる根拠をめぐって」(『社会学史研究 』第40巻、2018年)、「昭和初期の東アジア共同体の構想―高田保馬の非対称性の民族論」(『ソシオロジ』第 50 巻第3号、2006 年)、「井筒俊彦の〈方法としてのイスラーム〉8―東亜経済調査局および回教圏研究所での事績をふまえて」(八木紀一郎・柳田芳伸編『埋もれし近代日本の経済学者たち』昭和堂、2018年に所収)などがある。翻訳書および訳者解題に、アレックス・カリニコス『第三の道を越えて』(2003年、日本経済評論社)がある。