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【交換留学レポート】DAIKIのタイ王国 留学日記③

  • 2023.10.25
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に続いてタイでの素晴らしい経験を忘れないうちに、記録していこうと思います。

まず、みなさんにお伝えしておきたいことがあります。それは、この日記には私の考えや意見を多く書いていますが、それはあくまで「私」がタイという国へ来て体験したことから得た考え方や意見であり、当然ながら人によって異なる見方や考え方があるということは理解したうえでのことです。みなさんにこの日記を通して自分の意見を認めてもらいたいわけではありません。①でもお話ししましたが、留学とは「言葉では表現できないような素敵な経験」なのです。この日記を読んでもらうことによって、少しでもタイ王国や世界に興味関心を持ってもらい、「自分にしか」得られない考え方や価値観を見つけに行って欲しいと考えています。

さて、長くなってしまいましたが、③でみなさんにお伝えしたいテーマは「The カルチャーショック」です。留学する前までの私は、カルチャーショックということに関して心配していませんでした。実際にタイへ来て一週間、確かに軽いカルチャーショックを受けたことはありましたが、2時間ぐらいすれば忘れてしまう程度のものでした。順風満帆なスタートに見えますが、それは突然私に襲いかかってきました。タイへ来て二週間が過ぎた頃の話です。何もかもが面白くないのです!!学校へ行くこともご飯を食べることも、街を歩くことも!その感覚は、本当に突然やってきました。その時の状況を言葉でうまく表すことはできませんが、ただただ、時間が過ぎていくだけと言いましょうか、日本へ帰りたいとすら考えたのを覚えています。

なぜ、このような虚無感に襲われてしまったのでしょうか。これには色んなことが関係していました。まず初めに、この国へ来て最初の一週間、私にとっては目に映るもの、聞こえてくるもの、匂いや香り、食事と、日常におけるありとあらゆるものが私にとっては初体験でした。それはそれは楽しくて仕方ありません。もともと海外に興味があった私は、異国の地に自分がいるという感覚を味わえるだけで幸せだったのです!!しかし、当然ながらそのような状態が長続きするはずはありません。一週間が過ぎた頃には、すべてが慣れに変わってしまいました。すると次は何が起こると思いますか?日本との比較です。私は日本で生活をしているときは何不自由のない生活をしていました。学校に通うのにはバイクが使えましたし、言語は日本語が使えますから何も苦労することはありません。そんな日本の生活と、タイでの生活を無意識に比較し始めてしまったのです。その結果、得た答えは「不便」です。言語も通じないのでやりたいことを伝えられない、移動手段は徒歩のみですから行きたいところにも行けません。私の毎日は学校と家との往復だけです。とてつもない虚無感と孤独な気分を味わったことを今でも忘れません。

さらに、私が比較をしたのは環境だけではありませんでした。「人の質」です。私は環境に加え、タイ人と日本人の比較をしました。するとどうでしょうか、まさにここで大きなカルチャーショックを受けます。例えば日本には「10分前準備5分前行動」という言葉が存在しますね。日本人は人を待たせることは失礼であり、何事においても前持った準備と行動が大切だと教育を受けてきたはずです。しかしタイの人々はそのような考えや価値観は持っていません。授業が時間通り始まることはほとんどありませんし、例えば集合時間に30分遅れてくるなんてことも珍しくありません。要は時間をあまり気にしないのですね。タイ人の考え方から話すと「時間に縛られる必要は無い」んです。

また、私はタイでもサッカーをしているのですが、次の日の練習時間は前日のギリギリまで分かりません。「明日は朝から練習があるよ」と言われ、実際に練習をしにグラウンドへ向かうと誰も練習していないなんてこともあります。このように時間に縛られないタイ人の行動は、タイの象徴的なカルチャーの一つと言えるのではないかと私は感じています。  ④へつづく・・・