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経済政策学科

【紹介】全97冊の製作秘話/普賢岳スクラップブック製作者の思いを聞く(川原先生懇話会)

  • 2024.02.22
  • 経済政策学科

 平成から令和にかけて、次々と大きな災害に襲われる日本列島。2024年は、石川県で大きな地震が発生し、甚大な被害を生んでいます。このような災害を通じて、繰り返し指摘されるのが、被災・避難した人たちの生活の苦難です。

 この問題は、平成期の最初に大きく取りざたされました。島原半島に位置する雲仙・普賢岳で平成2年(1990年)にはじまった「平成大噴火」。これが、被災・避難生活の問題が問われた出発点だと言われます。

 今ふたたび、その歩みを振り返り、教訓を引き出そうという機運が高まっています。鎮西学院大学では、噴火開始から35年となる来年を前に、あるアクションを計画しています。それは、当時島原半島では何が起こったのかを克明にみられるようなデジタルアーカイヴを構築すること。

 その第一歩となるのが、数年間にわたる報道記事のコレクションづくりです。きっかけとなったのは、昨年、全97冊のスクラップブックとの出会い。そこには、全国紙および地方紙の5紙が含まれています。普賢岳の噴火に関わる記事が7年半(およそ90か月間)にわたって収載。記事の数は少なく見積もっても1万本以上。

 今回は、その製作者である川原和博先生(活水高等学校 活水中学校)との懇話会をひらき、製作にかけた経緯と思いをお聞きします。主として参加するのは、吉田ゼミの1年生たち。しかし、学内の関係者であれば誰でも参加可能です。希望者は吉田あてにご連絡ください。また、参加されない皆様も今回の企画について知っていただき、今後のチャレンジを見守っていただければ幸いです。

  文責:吉田(鎮西学院大学 経済政策学科)