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社会福祉学科

基礎演習ⅡBのゲストスピーカーによる講義③

  • 2023.11.9
  • 社会福祉学科

 社会福祉学科の講義では、大学教員の他に現場職員や当事者の方々など様々な方々をお招きして授業が展開されます。先日の基礎演習ⅡBでは「ケアラーに関する現状と支援の在り方」と題して、長崎県子どもの貧困対策統括コーディネーターの山本倫子先生からご講義を頂きました。

 ケアラーとは、心や体に不調のある人の介護や看病など、ケアの必要な家族や近親者等を無償でケアする人のことであり、ヤングケアラーは20人に1人の割合でその状況にあると言われています。そして子どもたちの多くは負担が大きくなっても自分からSOSを発することが難しく、周囲の気づきとサポートが重要であることを山本先生の実践も踏まえたお話を通して学生たちは理解を深めることができました。学生たちの気づきとしては「子ども達を取り巻く環境を理解して、自分の考えだけで行動せずに、子どもたちの話を聞いてから支援が始まる」、「子どもの未来を守るべく多機関・多職種で幅広く支援をすべき」などヤングケアラーの支援において子どもの目線から支援の視点やあり方を考える必要性について学ぶことができました。ケアラーやヤングケアラーに対する社会的認知度を高め、家族まるごと包括的に支援するとともに、支援の充実に向けて社会に働きかけていく重要性を学生たちは認識する機会となりました。ご講義頂きました山本先生、本当にありがとうございました。