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【交換留学レポート】DAIKIのタイ王国 留学日記⑤

  • 2023.11.10
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遂に⑤まできたか!!と感心しながらこの記録を書いています。からまでの日記では私がタイ王国に来た日から2週間が過ぎるまでの出来事や、その間にたどり着いた考え方や意見について記録してきました。そして今回の⑤では、留学生活3週目に突入します。皆さん、留学生活3週目ってどんなものだと思いますか?もちろん人によって違いはあると思いますが、私にとっての3週目はとても大きな壁にぶつかった1週間となりました。の日記にも書いた通り、カルチャーショックを受けながら突入した留学3週目、次にそんな私を待ち受けていたのは「言語の壁」でした。そう、この⑤では「言語の壁」をテーマに、私が経験したことを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

少し私の話をさせてください。私は留学へと出発する2ヶ月ほど前から、ほんの少しだけですがタイ語の勉強をしていました。しかし、タイ語の音は「カタカナ」や「ひらがな」、要は私たちが見慣れている文字で表現することができないものでした。参考書に載っているのはタイ語と発音記号、知識の無い私は正しい発音を知ることができず、あまり勉強をしませんでした。また、私が語学の勉強を怠ったのにはもう一つ理由があります。それは「現地に行けば話せるようになるだろう」と心の片隅にこのような安易な考えを抱いていたのです。そして、私はほとんどタイ語を知らない状態で留学することとなります。では、そんな状態でタイへ来た私の生活はどんなものだったでしょうか。1週目、特に問題はありませんでした。もちろん何を話しているかは分かりませんし、私は挨拶以外何も話すことはできなかったのですが、同じ大学から3ヶ月前に来ていた日本人学生や、1年間留学している先輩がサポートしてくれたこともあり、あまり不自由は感じませんでした。先生や職員の方々も私に気を遣って簡単な英語でコミュニケーションを図ってくれました。簡単にまとめると、「ウェルカムムード」だったのです。誰もが私のために多くのサポートしてくれました。

そんな環境に甘えながらも、私は少しずつタイ語の勉強を進めていきます。しかし、語学を習得するというのは決して簡単なことではありません。勉強をしているはずなのに聞き取ることもできなければ、話すことすらなかなかできませんでした。そんな自分に対して腹が立つのと同時に、カルチャーショック真っ只中だった私は、「やる気」を徐々に失っていきます。私はこの3週目の出来事を、この先一生忘れないと思います。そんな私に起こった次の出来事は非常に興味深いものでした。何が起きたかと言いますと、耳が言語を聞き取ることを止め、それと同時に頭も言語を理解しようとすることを止めました。例えば、誰かがタイ語で話しかけてきたとしましょう。今までの私なら何を言っているのか必死に聞き取り、頭はそれを必死に理解しようとしまた。しかし、言語の壁にぶち当たった私は聞き取ることから理解することを全て止めてしまったのです。もちろん意識的にではありません。簡単に言いうと体が「言語を拒絶」したのです。面白い話だと思いませんか?

この経験を今から留学をしたいと考える人や、異国の言語を学びたいと考えている人にぜひ知って頂きたいと思っています。私は本当に貴重な経験をしたと思います。その当時はとても辛く悲しい思いで溢れていましたが、今となってはこの経験があったからこそ、私は今「タイ語」という異国の言語に対して正面から向き合うことができているのだと思うのです。

       

留学先の大学CASのオープンキャンにサポートスタッフとして参加した時の写真

この経験をした私が皆さんに伝えたいことは、どんなに上手くいかなくても、失敗を繰り返しても、学ぶことを決して止めてはいけません。皆さん、学ぶことをやめた私はその後どうなったと思いますか?誰も話してくれなくなりました。でも考えてみてください、当然ですよね・・・だって私は留学生として多くのことを学ぶためにこの国へ来たのに、学ぶことを止めてしまったのですから。しかし、この「話してくれない」という出来事をきっかけに、私の語学に対する考え方は大きく方向転換していくこととなります

⑥へつづく・・・

傍にはいつも自分をサポートしてくれる方々が。